伊勢神宮成立の古代史
天皇家の祖先神、皇祖神である天照大神をまつる伊勢神宮(三重県伊勢市)の成立は、わが国の古代王権の形成・天皇家の発祥にも関連する、古代史上の最も大きな課題です。 これに関する戦後の研究は、その時期を7世紀後半から末、天武・持統天皇ないしは文武天皇の時代に求める考えが古代史や上代文学の研究者らの支持を得て通説化しています。 ここでは壬申の乱と天照大神・神社神殿の造立時期・『皇太神宮儀式帳』「神庤(かんだち)」所伝の分析などから、通説の妥当性について検討し、新たな伊勢神宮成立史を提示します。 2023年10月~2024年3月【カリキュラム予定】 4月6日(金) 壬申の乱と天照大神 5月31日(金)※ 壬申の乱と神武天皇陵 6月7日(金) 神社神殿の造立と伊勢神宮の神郡(神評)設定 7月5日(金) 『皇太神宮儀式帳』の「神庤(かんだち)」から神宮成立を考える① 8月2日(金) 『皇太神宮儀式帳』の「神庤」から神宮成立を考える② 9月6日(金) 伊勢神宮、文武天皇二年(698)成立説の検討 ※5月3日(金)休館日のため、5月31日(金)に変更しています