京都芸術大学大学院教授重田 みち
講座説明
世阿弥(ぜあみ)の能楽論には、室町時代を必死に生きた能役者の、芸に対する思いや工夫が一杯に詰まっています。
『風姿花伝』(ふうしかでん)を読みながら、芸道の思想や美の世界に触れてみませんか。
能にとどまらず、私たち一人一人に訴えかけてくる珠玉のようなことばが、そこにあります。
2024年10月からは、『花伝』第六「花修篇」(かしゅへん)から第七「別紙口伝」へ読み進めます。
初めての方にもわかるようにお話しいたします。
『風姿花伝』(ふうしかでん)は、室町時代の世阿弥が著した能の芸道書。世阿弥の残した約20種の伝書の代表作の一つ。成立は15世紀の前半。
「年来稽古」「物学」「問答」「神儀」「奥義」の5篇からなる『風姿花伝』のほかに、『花伝』と題する「花修」「別紙口伝」の2篇がある。
「花」「物まね」「幽玄」「初心を忘るべからず」という世阿弥のことばも、この伝書の中で説かれている。
- 講座タイプ
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常設講座
- 初回講座日
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開講中
- コース
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原則第1月曜13:00~15:00
- 受講料
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6カ月6回
15,180円
- 受講のしかた
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大阪
【講師詳細】
講師プロフィール:京都芸術大学大学院教授、早稲田大学演劇博物館招聘研究員。慶應義塾大学にて博士(文学)取得、論文名は「世阿弥の思想と能楽」。国文学・能楽を中心に、ことば、藝道、中国の学問思想・禅・文学、能楽以外の芸能、東アジアの基層文化、文学理論など幅広く取り組む。電話でのお問い合わせは06-6346-8700へ