甲南大学教授・一般社団法人日中文化振興事業団代表理事胡 金定
講座説明
藩校とは、江戸時代、各藩によって設立・経営された藩士の子弟育成のための学校です。各藩が人材養成に力を入れ、全国で255校をも数えました。「文武兼備」を目標としました。年少で入学し、まず「文」を学び15歳前後から「武」をも学ぶ例が多いです。学習の中枢は漢学で、すべての藩校で行われており、初学者にも四書五経などの儒学書の素読と習字を課しました。
藩校は藩士の忠誠心を養う人格陶冶から、藩の富国強兵のための時務に通じる吏僚の知識技能を培う実学教育を目指す方向に進んでいきました。この間に、結果として地方文化の振興にも貢献しました。1871(明治4)年、廃藩置県で廃止され、一部は公私立の専門学校、中学校、小学校に変わりました。藩校は、日本の教育の原点です。
第2期は「修道館」(松江藩・島根県)、「明倫館」(大野藩・福井県)、「明教館」(=写真、松山藩・愛媛県)、「学習館」(紀州藩・和歌山県)、「明倫堂」(尾張藩・愛知県)、「作人館」(盛岡藩・岩手県)を取り上げます。
- 講座タイプ
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常設講座
- 初回講座日
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2025年02月01日
- コース
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原則第1土曜 13:30~15:00
- 受講料
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6カ月・6回
15,180円
- 受講のしかた
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大阪
【講師詳細】
■ 講師のプロフィール氏 名:胡 金定(こ きんてい)
出 身 地:1956年中華人民共和国福建省厦門市生
出身大学:神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了
現 職:甲南大学教授、「老子会」主宰
ホームページ:http://www.kokintei.com/
社会貢献:1997年福建省に「福建省胡金定教育基金財団」設立、2017年度まで621名の
奨学生に学費全額を提供。
研究分野:日中比較文化、日中関係論、中国経済
近 著:『日本と中国の絆』(第三文明 2015年)
『聴力UP!中国語リスニングトレーニング』(共著 朝日出版社 2016年)
雑誌連載:①「わかっタォ!老子道―生き残るための老子の智慧―」月刊『第三文明』社
②「創価学会と中国」月刊『第三文明』社
座右の銘:先我為我師(私より先にやり始めたものは私の師である)
仕事姿勢:対人真誠、対事認真(人に真心を持ち、仕事に真剣な態度で取組む)
電話でのお問い合わせは06-6346-8700へ