『古事記』を読み解く
<下つ巻>
入会金必要
常時入会可

皇學館大学名誉教授白山 芳太郎

講座説明

2025年10月より、『下つ巻』に入ります。随時入会可

『古事記』の「下つ巻」は、読んでいておもしろい巻です。葛城山のふもと「極楽寺ヒビキ遺跡」から葛城氏の館跡とみられる巨大建物群が出土しました。『日本書紀』は葛城の館を包囲した「オホハツセ」が館に火をつけ、一族を焼き殺したと勝った側に立って記します。それに対し『古事記』は負けた側に立って「マヨワ王」をかくまって滅んでいく「葛城氏の滅び」を描きます。『史記』は「周」の滅びの文学であり『ローマ帝国衰亡史』は「ローマ帝国」の滅びの文学です。こういう視点から描くのが名作の条件です。『古事記』は、そういう意味で名作といえます。この遺跡は柱の穴に「焼土」がまじっていました。火事でいっきに燃えて焼け落ちたことがわかります。出土状況と古典の記事が一致する例といえます。(原文は書き下し文でお示しします)

 

2025年10月~2026年3月カリキュラム予定

1、10月13日(月・祝)     仁徳天皇(上)     
2、11月10日(月)      仁徳天皇(下)     
3、12月8日 (月)        履中天皇~反正天皇 
4、1月12日 (月・祝)    允恭天皇~安康天皇 
5、2月9日 (月)         雄略天皇   
6、3月9日 (月)        清寧天皇~推古天皇 

 

 

ご参照

2023年4月スタート

2024年4月~9月カリキュラム
1、4月8日         天若日子(あめのわかひこ)の反逆
2、5月13日        建御雷(たけみかづち)の派遣    
3、6月10日        建御名方(たけみなかた)の服従    
4、7月8日       ニニギの命の誕生
5、7月29日※   猿女君(さるめのきみ)のいわれ
6、9月9日         海幸山幸(うみさちやまさち)~イワレヒコの誕生

 

中つ巻

2024年10月~2025年3月カリキュラム
1、10月14日    神武天皇(上)
2、11月11日    神武天皇(下)    
3、12月9日     綏靖天皇~孝元天皇    
4、1月13日   開化天皇
5、2月10日   崇神天皇
6、3月10日     垂仁天皇(上)

2025年4月~9月カリキュラム予定
1、4月14日 (月)        垂仁天皇(下)    
2、5月12日(月)      景行天皇(上)    
3、6月9日(月)        景行天皇(下)    
4、7月14日 (月)      成務天皇~仲哀天皇    
5、8月4日 (月)※    応神天皇(上)    
6、9月8日 (月)         応神天皇(下)
           
※2025年8月11日は休館日のため日程を8月4日に変更しています

  • 講座タイプ
  • 常設講座

  • 初回講座日
  • 開講中

  • コース
  • 原則第2月曜日13:00~14:30

  • 受講料
  • 6カ月6回
    16,500円

  • 受講のしかた
  • 大阪

【講師詳細】

白山芳太郎(しらやまよしたろう)
昭和25年生まれ。皇学館大学名誉教授(文学博士)。主な著書に『古事記を読む』『神社の成立と展開』『日本哲学思想辞典』『日本思想史辞典』『日本思想史概説』『日本人のこころ』『日本神さま事典』など。

電話でのお問い合わせは06-6346-8700