
博士(文学),宗教情報センター研究員、京都大学非常勤講師、大阪大学非常勤講師佐藤 直実
講座説明
仏教の基礎知識を全3回で学ぶ短期集中講座です。
日本に伝わった仏教の源流を辿ります。日本の仏教には、さまざまな宗派がありますが、いずれもインドで興った教えです。各宗派の教えをインドに遡って解説します。
【カリキュラム】(予定)
- 奈良時代の仏教
7世紀、大陸より仏像や仏典が日本に伝わり、当初は「信仰」ではなく「文化」として「仏教」は需要されました。
聖徳太子は、国をまとめる指針として「和を以て貴しとなす」など、仏法を取り入れ、日常生活に根づかせようとしますが、この時代は仏教を理論的に理解しようとする「学問仏教」が主流でした。南都仏教を中心に解説します。
- 平安時代の仏教―密教
鑑真の命をかけた訪日により、正式な出家僧侶を生み出す「受戒制度」が根づき、僧侶の質が向上しました。仏法を求めて中国に渡る僧侶も増え、空海と最澄により、最先端の「密教」が伝えられました。
貴族社会から武家社会へと移り変わる時代の中で、新しい仏教がどのように受け入れられ、広まっていったのかを解説します。
- 鎌倉時代の仏教―浄土信仰、法華経信仰、禅
飢饉や戦乱で先の見えない不安を抱える庶民のために、多くの僧侶が立ち上がり、新たな形の仏教を伝えるようになりました。
死後に平安を求める浄土信仰、題目を唱える、現世にあって、人も国も救われる道を説く法華経信仰、言葉を超えた祈りの中で答えを見出そうとする禅。鎌倉時代に華開く、日本独特の宗派の特徴を解説します。
- 講座タイプ
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公開講座
- 初回講座日
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2025年10月15日
- コース
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第3水曜 10月15日、11月19日、12月17日の3回 10:30~12:00
- 受講料
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3カ月6回
8,250円
- 受講のしかた
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大阪
電話でのお問い合わせは06-6346-8700へ