
全国紙元記者・編集委員、文化財ジャーナリスト小滝 ちひろ
講座説明
奈良を中心とする近畿各地に築かれた都市や宮殿があった宮都、いわゆる「首都」を訪ねます。
後期は藤原京、平城京、恭仁京を訪ねます。中国の都を手本にした本格的都城の時代です。聖武天皇が1300年前に即位した際の大嘗宮跡や関連の木簡という大発見があった一方、便所遺構の出土から古代の食や病気がわかったり、当時の遊びが復元できたりと、当時の人々の息遣いも伝わってくる研究成果が続いています。今期も新情報を紹介しながら、古代の実像に迫りたいと思います。※毎回2~2.5時間(徒歩約2~4キロ)バス移動あり
※写真は平城宮跡の復元第一次大極殿
小雨決行(台風などが予想される場合は文化センターでの座学に変更)
便宜上、前期(4~9月)と後期(10~3月)に分けますが、随時参加を受け付けます(ただし受講料は6カ月単位)。
【後期】
10月12日 総論・ガイダンス(毎日文化センター)13:00~14:30
11月 9日 藤原宮跡 日本初の本格都城の実像
(奈良県橿原市=奈良文化財研究所藤原宮跡資料室など)
694〜710年と短命な都ですが、中国・唐の条坊制を初めて取り入れた本格的都城です。女性の持統天皇が夫・天武天皇の後継として完成させた都で、平城京の原型となりました。古代のトイレ跡の存在が科学的に初めて証明された遺跡でもあります。
12月14日 平城京その1 古代宮殿復元の現場紀行
(奈良市=大極殿・平城宮跡資料館)
平城京は奈良時代の都。その核心である平城宮の第一次大極殿(710〜740)は2010年に復元されました。跡形もなかった場所に古代の建物を蘇らせるまで、どんな研究や苦心があったのかを探ります。また、聖武天皇らが即位した大嘗宮跡なども確かめます。
1月11日 平城京その2 聖武天皇即位の足跡
(奈良市=朱雀門・平城宮いざない館)
朱雀門近くでは最近、聖武天皇が即位した際の大嘗祭にまつわる木簡が見つかっています。しかも、送付元はなぜか岡山県が大半でした。天皇がその地位を世に宣言する儀式とはどんなものだったのかが具体的に見えてきそうです。令和の大嘗祭などとの比較も試みましょう。
2月8日 平城京その3 政争の貴族邸宅を知る
(宮跡庭園・長屋王邸跡)
政治中枢だった平城宮のすぐそばには、高級官僚たちの邸宅がありました。その中には藤原氏との対立で追い落とされた長屋王の家も。奈良時代研究を飛躍的に発展させた発掘調査の物語や、古代の庭園の仕組みなどをご紹介します。移動が少ないため、少々短縮版の講座です。
3月8日 恭仁京跡 なぜ聖武帝は遷都したのか
(京都府木津川市)
聖武天皇は740年に平城から、恭仁(京都府南部)に大極殿を移しました。しかし、遷都途中で紫香楽、難波へ都が移っていきます。首都移転事業の意味とはなんなのか。短命に終わった都の跡を歩きながら考えます。
休日はコミュニティバスが休止のため、駅と宮跡の往復4㎞は徒歩になります。
※小雨決行(荒天などが予想される場合は文化センターでの座学に変更)
随時参加を受け付けます。2026年4月以降も講座は継続開催します。
※何月からでも6カ月単位で受講できますが、定員になり次第、締め切ります。
- 講座タイプ
-
常設講座
- 初回講座日
-
2025年10月12日
- コース
-
原則13時集合、15時ごろ解散。
- 受講料
-
6カ月6回
19,860円
資料代含む。交通費・拝観料別。
- 受講のしかた
-
野外・提携・通信
電話でのお問い合わせは06-6346-8700へ