全国紙元記者・編集委員、文化財ジャーナリスト小滝 ちひろ
講座説明
「大和名所図会」は江戸の寛政3年(1791)に書かれた旅行案内です。これを手がかりに、奈良の名所を訪ねます。後期は「三角縁神獣鏡」が見つかった、最古級の前方後円墳「黒塚古墳」や、卑弥呼の後継ぎの墓かと言われる西殿塚古墳など訪ねます。大和の歴史を現地で体感して日本のルーツに触れてみませんか。歴史の波に消えたところ、今も残っているところなど様々な発見ができます。
※写真は黒塚古墳展示館
2024年10月~2025年3月カリキュラム
※前期(4月~9月)の受講生を優先しますが、残席がわずかにあり、10月からのご受講も受け付けています。
※小雨決行(台風などが予想される場合は文化センターでの座学に変更)
便宜上、前期(4~9月)と後期(10~3月)に分けますが、随時参加を受け付けます(ただし受講料は6カ月単位)。なお8月は熱暑を避けるため、6月の第3日曜に振り替えます。
【後期予定】
- 第1回
10月13日(日) 久米寺→橿原考古学研究所附属博物館(橿原市)
久米寺ゆかりの久米仙人は空を飛んでいた時、川面の女性に見とれて墜落したそうです。お寺は興福寺の前身といい、「大和名所図会」には2ページにわたる説明が載っていました。橿原考古学研究所の博物館では、奈良の古代を探ります。
- 第2回
11月10日(日) 長岳寺→黒塚古墳(天理市)
長岳寺で、最古の玉眼仏の阿弥陀如来坐像を拝観、地獄絵図の絵解きを聞きます。黒塚古墳は33面の三角縁神獣鏡が埋葬時のまま見つかった最古級の前方後円墳です。
- 第3回
12月8日(日) 郡山城→町家物語館(大和郡山市)
再来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」ゆかりの郡山城で、墓石やお地蔵さんを使った石垣など、城の成り立ちを訪ねます。城下町にある町家物語館は遊郭だった三階建ての木造家屋です。
- 第4回
1月12日(日) 大和神社→下池山古墳→西殿塚古墳(天理市)
日本最古ともいわれる大和神社を参拝後、直径37センチの大型内光花文鏡が出土した下池山古墳(4世紀)、卑弥呼の後継ぎの墓かといわれる西殿塚古墳(3世紀)を訪ねます。初期大和王権を探るルートです。
- 第5回
2月9日(日) 宝山寺(生駒市)
生駒山中の宝山寺は江戸時代に伽藍が整った比較的新しいお寺ですが、瓦葺きやひわだぶきなど様々なお堂や、宮大工が建てた洋風建築などがあり、映画『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』のロケ地にもなりました。
- 第6回(最終回)
3月9日(日) 興福院→眉間寺跡→聖武天皇陵(奈良市)
平城京の右京から近世に移された浄土宗の尼寺、興福院(こんぶいん)で奈良時代の阿弥陀如来像を拝し、明治に消えた眉間寺の跡へ向かいます。「大和名所図会」と見比べてお寺の栄枯盛衰の一端を学びましょう。
※小雨決行(台風などが予想される場合は文化センターでの座学に変更)
便宜上、前期(4~9月)と後期(10~3月)に分けていますが、随時参加を受け付けます。2025年4月以降も講座は継続開催します。
※早めにお申し込みください。定員になり次第、締め切ります。
- 講座タイプ
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常設講座
- 初回講座日
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2024年10月13日
- コース
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原則13時集合、15時ごろ解散。
- 受講料
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6カ月6回
19,020円
資料代含む。交通費・拝観料別。
- 受講のしかた
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野外・提携・通信
電話でのお問い合わせは06-6346-8700へ