全国紙元記者・編集委員、文化財ジャーナリスト小滝 ちひろ
講座説明
「大和名所図会」は江戸時代、寛政3年(1791)に書かれた奈良の旅行案内です。これを手がかりに、奈良の名所を訪ねます。
「シン」と銘打った今シリーズでは、古代史の核心である飛鳥の遺跡・古墳や、桜の名所・吉野山にも足を延ばします。
大和の歴史を現地で体感して日本のルーツに触れてみませんか。歴史の波に消えたところ、今も残っているところなど、様々な発見ができます。
2024年4月~9月カリキュラム
※4月14日(日)の第1回のガイダンスが毎日文化センターで終了しましたが、残席がわずかにあり、5月からのご受講もできます(ただし受講料は5~10月の6カ月単位でいただきます)。
- 5月12日(日) 高松塚+文武陵古墳+中尾山古墳+キトラ古墳
(近鉄飛鳥→徒歩→近鉄壷阪山) ※文武陵記述(高松山)
極彩色壁画で知られる高松塚の近くには、八角形墳で真の文武天皇陵とされる中尾山古墳、宮内庁が文武陵に比定する栗原塚穴古墳、高松塚と同類の壁画を持つキトラ古墳があります。それらをひとつずつ回り、歴史的価値を考えます。
- 6月9日(日) 飛鳥資料館→飛鳥坐神社→飛鳥寺
(近鉄橿原神宮前→橿原神宮前駅東口→明日香奥山・飛鳥資料館西→徒歩→飛鳥大仏→橿原神宮前駅東口→近鉄橿原神宮前) ※飛鳥社図
飛鳥資料館で古代史の重要遺跡を概観してから、この地に根づいた神祇と仏教の現場をめぐります。謎の多い酒船石遺跡へ足を延ばすかもしれません。
- 6月16日(日) 金峯山寺→櫻本坊
(近鉄吉野→千本口駅→吉野山上駅→千本口駅→近鉄吉野)
千本口・吉野山上駅間はロープウェイ ※金峯山寺図
大峯の山々を修行の場とする修験道とはなにか。中核である金峯山寺と、大峯山寺の護持院のひとつ櫻本坊で、桜の名所吉野山の知られざる姿を探ります。
- 7月14日(日) 安倍文殊院→上之宮遺跡
(JR近鉄桜井→桜井駅南口→安倍文殊院→桜井駅南口→JR近鉄桜井)※安倍文殊院図
安倍文殊院の、大きな獅子に乗る文殊菩薩像は快慶の手になる国宝です。境内には高松塚古墳やキトラ古墳と並ぶ精緻な横穴石室、文殊院西古墳もあります。聖徳太子が幼少期を過ごしたとされる上宮遺跡もすぐそこです。
- 9月8日(日) 多武峰(談山神社)→聖林寺
(JR近鉄桜井→桜井駅南口→談山神社→聖林寺→桜井駅南口→JR近鉄桜井) ※多武峰図 談山神社は藤原氏の祖、藤原鎌足をまつる寺でした。明治に神社となっても残る寺の跡を探り、帰路には聖林寺で国宝・十一面観音を360度全方向から拝観しましょう。
※小雨決行(台風などが予想される場合は文化センターでの座学に変更)
便宜上、前期(4~9月)と後期(10~3月)に分けますが、随時参加を受け付けます(ただし受講料は6カ月単位)。なお8月は熱暑を避けるため、6月の第3日曜に振り替えます。
【後期予定】
10月「久米寺→橿原考古学研究所附属博物館」▽11月「長岳寺→黒塚古墳※地獄絵図開帳期間中」▽12月「大織冠鎌足神社→植槻八幡神社→郡山城」▽1月「大和神社+下池山古墳+西殿塚古墳」▽2月「宝山寺」▽3月「興福院→眉間寺跡」
※早めにお申し込みください。定員になり次第、締め切ります。
※写真は高松塚古墳壁画
- 講座タイプ
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常設講座
- 初回講座日
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開講中
- コース
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13時集合、15時ごろ解散。
- 受講料
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6カ月6回
19,020円
資料代含む。交通費・拝観料別。
- 受講のしかた
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野外・提携・通信
電話でのお問い合わせは06-6346-8700へ